2012年6月3日日曜日

wellの語源について

最近『認知言語学』という言葉をしり、勉強するようになりました。
その角度から英語を考える代表的な例が大西泰斗先生などです。
言葉を表面的な物や文字だけで考えるだけでなく、言葉が使われる状況やそのときの心をふまえて考えるというものです。
語源も認知言語学とはいいきれませんが少し、似た様に感じられることがあって認知言語学について少し触れてみました。


さて、wellの語源についてです。
wellという言葉の意味ですが、(1)井戸 (2)上手に (3)よく (4)(口語表現で)ええと… ,の意味があります。それぞれの意味はかけ離れている様に思いますが、語源を調べて見ると以下のような物が見つかりました。
wellは起源が少なくとも二つあって、偶然現代英語でスペルや発音が一緒になったものだからです。

 もともと語源1は「健康」という意味でそれから「よく」「上手に」などが出てきます。

 語源2は「井戸」で「湧き出る」という意味の動詞、さらに抽象的に「こみあげてくる(涙)」などという派生型もあります。

 おしまいの「ええと」は、語源があっても日が浅い感じです。



とのことですが私はこのように考えた方がしっくりくると思います。


well=(深い)です。その理由としては、


(1) 井戸=井戸は深くまで掘られた穴でそこから水をえるもの=深いもの=深い。


(2) よく= I know her well.(私は彼女をよく知っている) 
  よく知っているということは、彼女の名前、見た目、とかだけではなく彼女の性格や、好きな物、
  住んでる場所、など彼女のことをよく=深く知っているということ。よく=隅々まで=深く。


(3) 上手に=He can play the guitar well.彼はギターを上手に引くことができる。
  上手に引く為には、ギターの弾き方を深くしっているとできません。(2)とほぼ一緒ですね。


(4) Well=ええと…、A: 明日何してる? B:Well(ええと)、買い物かな。
  ええと、と使う場面を想像してみて下さい。自分の答えや、判断がすぐにでないときに『ええと、』といって、次の言葉がでるまでの繋をしているのが『ええと』です。しかし、そのええと、という間にみなさんは、脳を働かせ答えを脳の(考えの)深いところまで探しにいっているはずです。


ほかには、(5)沸き出る、(6)調子が良い という意味もあります。


この二つは(1)の井戸から考えることにして、


(5)は 井戸=水が 沸き出る もの。


(6)は井戸=水が満たされているもの。=身体が水や、栄養、生気で満ちあふれている=調子が良い、健康である。


という風に私が考えます。


Well=深い


どうだったでしょうか?


語源を調べてみるといろいろな発見があったり、いろいろな単語の意味が1つにリンクされ、覚えやすくもなります。


全然関係がなさそうな like 好き、〜のような も語源を調べると納得ができます。調べてみて下さい。


または、自分で考えてみるのもいいかもですね。あなたの想像力が試されます。


ヒントは、フィットする(合う)です。 では!

1 件のコメント:

眠れぬ通りすがり さんのコメント...

ペンギンズオブマダガスカルと言うアメリカアニメで主人公が台詞の前置きによくwell,wellとつけますが状況がバラバラすぎてどういうつもりで言ってるのか辞書で引いてもwell判らず検索してきました。おかげでwell判りました。この記事を書いてくれてありがとうございます!